一本の無垢の木から始める家づくり

  • 投稿日:2026.7.3
  • 木材/梼原/自然素材

この記事は工務店選び、木材選び、安心安全な構造をご自身で理解し家づくりに繋げていくことができる内容です。

目次

■生産者の顔の見える家づくり

■一生に一度の伐採体験

■信頼できる木材

 ◆耐久性に優れている

 ◆強度も強い

 ◆シロアリに強い

 ◆地震に圧倒的に強い伝統工法「長ほぞこみ栓」

 ◆調湿効果と香りが抜群

 

生産者の顔の見える家づくり

ソーラーコムの家づくりは、使う木材がどこで採られ、どのように製材されてお客様の元へ運ばれてくるのかを大切にしています。

日常の食品や雑貨がそうであるように、家に使われる木材も生産者の顔が見えるものでありたいと20年以上同じ土佐材を使い続けてきました。

土佐(高知)と大阪には昔から木材や山の産物の流通で深い繋がりがあって、私たちも人と人の関係で木材を使わせていただける森林組合と深いお付き合いをさせていただいています。


家の梁に使う伐採記念樹もいつ誰が倒したかまで分かる家づくり


いつも貯木、製材所は活気溢れている。

 

一生に一度の伐採体験

森の見学ツアーは数多くありますが、お施主様の家の梁になる記念の一本を目の前で伐採する「伐採祈願祭」は本当に一生に一度の思い出に残ります。

ただ工務店の仕入れた木材で家を建てるというだけでなく、お施主様ご家族と一緒に産地の空気・森・水・人・食などに触れて過ごし、伐採木に斧入れし、目の前で倒木するど迫力を体験いただけます。

60~70年生の木の命をいただくということを知り、これからの家づくりや暮らしがとても豊かなものになっていきます。

そうして完成する住まいにとって、土佐が家のふるさとになるのです。


伐採記念樹となる1本に斧入れを行う。静かな森に心地いい音が響く。


目の前で60年生の木の命をいただくとき感謝の気持ちでいっぱいになる。


伐採、製材、運搬、大工仕事を経て、引渡日には記念樹に手形式を行うことも。

 

信頼できる木材

一生の思い出に残る体験や高知の人たちとの関係性だけでなく、土佐材が木材産地として優れている点を性能の観点からも触れていきたいと思います。

耐久性に優れている

耐震のお話で「強度」という言葉をよく耳にしますが、実はあの手の広告ではそれが「長持ち」するとはほとんど語られていません。

「耐久性」とはその材料が何十年先も長持ちするかどうか。

例えば接着剤と金物で人工的に固めてしまう木材では、いくら数値が高くてもこの先自然の厳しい環境の中でどう変形するかは実は誰にもわからないのです。

無垢材には何十年も丈夫に育ってきた歴史が刻み込まれていて、切ったそのままの材料を使うため長持ちして当然なのです。


土佐の森で何十年も生きてきた木をその場で伐採。家づくりにも適した強度と耐久性に優れている。


杉・桧、丸太の径は様々で1本1本が厳しく品質管理されている。

強度も強い

土佐材は山間部で育つ木が多く、厳しい環境でゆっくりゆっくりと成長していきます。

年輪の目が細かく詰まり、住宅の材料として大変適しています。

品質管理の破壊試験では、木材がどれだけたわみ、耐え、最後のにどう壊れるかを実験しています。

無垢材と違い外国産や集成材では、あってはならない壊れ方をしてしまっています。

無垢材には年輪の層によって、繰り返し起こる地震に対しても文字通りの粘り強さがあるのです。


年輪には夏目と冬目があり、寒く厳しい環境では冬目がぎっしりと詰まる丈夫な木材に。


危険な木材は突然せん断する。命を守れるのは年輪の粘りある無垢材であることがわかる。

 

シロアリに強い

こちらは土佐材に限ったことではありませんが、生きた丸太をそのまま使う無垢材はシロアリ被害に段違いの強さを誇ります。

写真はシロアリの食害実験。シロアリが好むのは丸太の芯材以外の部分(辺材と言います)。


杉の芯持ち材食害実験。構造材を取ったあとの余った辺材を好むのがシロアリ。


同じく桧の芯持ち材。丸太の芯はほとんど食べられていない。


集成材やホワイとウッドはシロアリが好む。強い薬剤処理をしても安心はできない。

丸太の芯を持った無垢材を取ったあとに残る材料は、床板・下地・ウッドチップ、様々なものに余すことなく使われますが、大量生産される集成材にも使用され、接着剤で貼り合わせた構造材として出荷されます。それを家の骨組みにも使用されるのが一般的であるため、シロアリが大好きな木材に人工的に薬液注入などして土台や柱に使われているのです。これでは地震の観点でもシロアリの観点でも、遠い将来に大きな不安が残ってしまいかねません。

シロアリが好まない材料をせめて土台と柱には使う。少し前にはアメリカカンザイシロアリ(羽根がついていて、小屋裏でも被害を出す)の被害もあるため、できれば家の骨組みには無垢材(特に桧)を使用するのが、日本での家づくりに適していると考えます。


ソーラーコムのモデルハウスの棟上げ時の材料。木目が美しく艶やか。シロアリの心配はない。

 

地震に圧倒的に強い伝統工法「長ほぞこみ栓」

無垢の木の家づくりでこの伝統工法を採用する工務店は少ないと言えると思います。

土台と柱、梁と柱の接合部にはほぞという雄雌構造で組み合わさるようにできていて、その接合部にほぞ穴を仕込んでおきます。そこに堅木でがっちり栓をする。これが長ほぞこみ栓工法です。


長ほぞこみ栓の図解。法令で決められた金物+αの伝統工法を採用している。


実物の模型。家づくり勉強会では仕組みを実演している。

役割としては地震の揺れの際、土台から柱が抜けてしまうような引き抜きの力にとても効果を発揮します。

この工法は非常に手間ひまのかかる伝統工法で、製材・加工の手、大工の手、管理の手、皆が将来に残せるいい家づくりをしたいという思いがないと中々採り入れることができません。

法隆寺などの寺社仏閣に使われ、1000年以上に渡り倒壊してないこと、もちろん要素はひとつではありませんが、長持ちは歴史が証明してくれているのです。ただ科学では解明しきれないということで、耐震等級に計算には含まれないという実情があります。

そのようなものを家づくりに採り入れ、2階建て30坪の規模で約250本以上のこみ栓を大工が打ち込んでいるのです。

木を金物を繋ぐと、揺れを重ねては木が負けて緩む。

木を木で繋ぐと、絶対に緩まない仕組みです。


現しではこみ栓が化粧になる。お好みで2cm程出してお子さんの作品などをディスプレイすることも。

調湿効果と香りが抜群

性能、強度、耐久性、色々あれどやっぱり皆様が日常で無垢材を実感できるのは、抜群の調湿効果と香りではないでしょうか。

香りに関する住まい手OB様のエピソード

お子様が小さい頃、保育園の先生にこんなことを言われたそうです。

「いつもどんな柔軟剤を使っておられるのですか?Aくんからはいつも木のいい香りがしていて周りにいる先生方といつも癒されているんです。」

住まい手様はすっかり鼻がなれてしまって気づかなかったそうなのですが、髪・肌・衣類・物、すべてに天然の木のいい匂いに包まれ、周りはそれに癒されていたというお話です。

家族も、来客も、外でも人を癒す無垢の木はやっぱり素晴らしいと実感しました。


無垢の木の家はとにかく香りに癒される。体も衣類も物も木の香りに。


温度・湿度調整ができる環境は健康な子育てに最も適している。

調湿に関する住まい手OB様のエピソード


床壁天井のすべてが呼吸し、新鮮な空気が緩やかに動いている。


サンルームを作る際は、板張りや左官の中霧島壁で小さく作るのがおすすめ。

木材選びの重要性の知識は深まったでしょうか。

たった一本の木から始めるソーラーコムの家づくりは、伐採前から住んだあとの遠い先まで、ずっと続いていく物語があります。

この記事を読んでいただいたあとは、価格の工夫や、もっと詳しいお話を写真を交えて生の声で解説している家づくり勉強会でお会いできれば嬉しいです。(お申込みはリンクかイベントページからどうぞ)

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